
コプト綴じの構造と特徴を理解する
- 執筆:
- 中島 誠一
- 記事
- コプト綴じ
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コプト綴じは、背にのりを使わず糸だけで綴じる製本方法です。完成した本は背が完全に開いて平らになるため、書き込みやすく、スケッチブックや日記帳に向いています。工房のワークショップでも人気のテーマです。
コプト綴じの構造的な特徴
コプト綴じは、折丁(おりちょう)と呼ばれる紙の束を糸でつなぎ合わせる方法です。背に接着剤を使わないため、本を開いたときに背が完全に平らになります。この特性は、見開きで使うスケッチブックや楽譜帳に特に適しています。
糸が背の外側に見える構造になるため、糸の色を選ぶことで装飾的な効果も生まれます。麻糸、絹糸、リネン糸など、糸の素材によって仕上がりの印象が変わります。
製本に適した紙と折丁の構成
コプト綴じに使う紙は、折丁に折ったときに内側の紙が外側より短くなる「紙の伸び」を考慮して選びます。厚すぎる紙は折丁を作るときに割れやすく、薄すぎると綴じ穴が破れやすいです。中厚の和紙や洋紙(70〜90g/m²程度)が扱いやすいです。
折丁の枚数は、紙の厚さによって調整します。厚い紙では1折丁あたり2〜3枚、薄い紙では4〜5枚が目安です。折丁が厚すぎると背が丸くなり、開いたときに平らにならなくなります。
ワークショップでの経験から
工房のワークショップでコプト綴じを体験した方からよく聞かれるのが、「糸の張り具合はどう判断するか」という質問です。強く引きすぎると紙が破れ、緩すぎると綴じが緩みます。この加減は実際に手を動かしながら感覚をつかむしかありません。
初めての方でも、最初の折丁を綴じ終わる頃には感覚をつかんでいることが多いです。12月のワークショップではコプト綴じをテーマに予定しています。
コプト綴じは、道具が少なく始めやすい綴じ方です。ワークショップで実際に手を動かしてみると、構造への理解が深まります。
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